私とアカハラ関連サービスの紹介
簡単な自己紹介
理系大学院生(男性・22歳)です。アカハラに関するサービスを管理しています。
アカハラ関連サービスを作成した背景
「なぜこのようなサービスを作成したのですか?」といった質問をよく頂くのですが、私がこれらのサービスを作成した理由については私自身もよく分かっておりません。端的な回答をすると「なんとなく」といった理由になります。
私自身はアカハラに遭った事はありません。
宗教や怪しい勧誘などとは関係ありません。
アカハラ関連サービスの目的
アカハラ関連サービスについて
アカハラ投稿所
アカハラに関するエピソードなどを誰でも投稿する事が出来るWebサイトです。
アカハラトーク
※ 2021年あたりから、ほぼ動きがない(メッセージのやり取りが行われていない)状態です。
アカハラについて誰でも自由に話せるSlackワークスペースです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
アカハラWiki
アカハラに関する事柄を、誰でも自由に投稿・編集する事ができるWikiです。
連絡先
各種お問い合わせやご要望など、お気軽にご連絡ください。
メールアドレス
contact.akahara.matome@gmail.com
アカハラ投稿所のFAQ
Q. アカハラ投稿所の目的を教えてください。
こちらのページにまとめましたのでご覧ください。
アカハラ投稿所について - アカハラ関連サービス管理者のブログ
Q. 大学名を書いて投稿する事は可能ですか?
管理者の見解としては、基本的には大学名は記入しない方が良いのではと考えています。
理由は以下の2点です。
【1】
大学名を記載した場合、大学が本サイトに対して名誉毀損を理由に投稿の削除依頼をする可能性があります。 この場合、本サイトは投稿を削除せざるおえません。(本サイトの管理者が訴えられる可能性があるためです。) そのため、大学名を記載した場合、ご自身の投稿が(本サイトから投稿者への連絡手段がないため、いつのまにか)削除されてしまっている、という状況になる可能性があります。
【2】
本サイトでは匿名で投稿する事が可能ですが、大学が裁判所に名誉毀損を理由に情報開示命令を申立て、裁判所がその申立を認めた場合、本サイトは大学側に投稿時に使用されたIPアドレスを開示する必要があります。
そのIPアドレスを元に投稿者が特定された場合、その投稿者を大学が名誉毀損で訴える可能性があります。
(もっとも、 IPアドレスを元に投稿者を特定する事が可能なケースは、投稿者が自宅のネットワーク環境などから投稿した場合などに限られます。公共のフリーWiFi などから投稿した場合は特定が困難です。)
ただし、相手方が国公立大学の教職員であり、かつ、アカハラ行為の真実性が証明されている場合は、上記の様に名誉毀損で訴える事は出来ないとの意見もあります。
例えば、以下のサイトの「2. 出来るだけ証拠を残せ」に書かれています。
https://www.m-yamamuro.com/entry/20160207/p1
Q. このサイトの管理者について教えてください。
このサイトは、とある大学院生によって運営されています。以下のリンクより詳細をご覧になれます。
私とアカハラ関連サービスの紹介 - アカハラ関連サービス管理者のブログ
Q. このサイトの管理者への問い合わせ先を教えてください。
各種お問い合わせは以下のメールアドレスまでお願いします。
contact.akahara.matome@gmail.com
また、以下のTwitterアカウントへDM等で連絡していただく事も可能です。
アカハラに関する署名サイトの署名書の本文の草稿
とりあえず、以下のような草稿を作成しました。
NAAHのアカハラの定義(アカデミック・ハラスメントとは|NAAH)を改変して、セクハラに関する文言を入れた内容になっています。
「これ追加したら?」とか「ここの言葉これに変えたら?」とか「そもそも署名書のテイストをこんな感じに変えたら?」などがあればコメントをください。
ログインなしで、誰でもコメントできる設定にしてあります。コメント送信フォームの「投稿者」と「コメント」の欄だけ入力すれば送信できます。
草稿
以下の行為に関して、(たとえ行為者が問題ない・大した事ないと認識していた場合であったとしても、)被行為者が第三者(大学のハラスメント対応機関や裁判所など)に申し立てる権利を持つ事に賛成します。
学習・研究活動への妨害
研究教育機関における正当な活動を直接的・間接的に妨害すること。
具体例
- 文献・図書や機器類を使わせない。
- 実験機器や試薬などを勝手に廃棄する。
- 研究に必要な物品の購入や出張を、必要な書類に押印しないという手段で妨害する。
- 机を与えない。また机を廊下に出したり、条件の悪い部屋や他の研究室員とは別の部屋に隔離したりする。
- 正当な理由がないのに研究室への立ち入りを禁止する。
- 研究費の応募申請を妨害する。
- 学会等への参加を正当な理由なく許可しない。
卒業・進級妨害
学生の進級・卒業・修了を正当な理由無く認めないこと。また正当な理由無く単位を与えないこと。
具体例
- 卒業研究を開始して間もないのに、早々に留年を言い渡す。
- 理由を示さずに単位を与えない。
- 卒業・修了の判定基準を恣意的に変更して留年させる。
- 「不真面目だ」、「就職活動をした奴は留年だ」といって留年を宣告する。
- 卒業研究は完了しているのに “お礼奉公”としての実験を強要し、それを行わなければ卒業させない。
選択権の侵害
就職・進学の妨害、望まない異動の強要など。
具体例
- (指導教員を変更したいと申し出た学生に)「俺の指導が気に入らないなら退学しろ」
- 指導教員を途中で変更したら自動的に留年。
- 本人の希望に反する学習・研究計画や研究テーマを押しつける。
- 就職や他大学進学に必要な推薦書を書かない。
- 就職活動を禁止する。
- 会社に圧力をかけて内定を取り消させる。
- 他の研究教育組織への異動を強要する。
- 「結婚したら研究者としてやってはいけない」などと言って、結婚と学問の二者択一を迫る。
指導義務の放棄、指導上の差別
教員の職務上の義務である研究指導や教育を怠ること。また指導下にある学生・部下を差別的に扱うこと。
具体例
- 「放任主義だ」と言ってセミナーを開かず、研究指導やアドバイスもしない。
- 研究成果が出ない責任を一方的に学生に押しつける。
- 論文原稿を渡されてから何週間経っても添削指導をしない。
- 測定を言いつけるが、その試料がどんな物で何が目的なのか尋ねられても説明しない。
- 嫌いなタイプの学生に対して指導を拒否したり侮蔑的言辞を言ったりする。
不当な経済的負担の強制
本来研究費から支出すべきものを、学生・部下に負担させる。
具体例
- 実験に失敗した場合、それまでにかかった費用を弁償させる。
- 研究費に余裕があるにもかかわらず試薬を買い与えない。
- 学生の卒業論文に必要な実験の試薬等を自費で購入させる。
研究成果の収奪
研究論文の著者を決める国際的なルールを破ること、アイデアの盗用など。
具体例
- 加筆訂正したというだけなのに、指導教員が第一著者となる。
- 実験を行う・アイデアを出すなど研究を主体的に行って、その研究に最も大きな貢献をした者を第一著者にしない。
- 第一著者となるべき研究者に、「第一著者を要求しません」という念書を書かせる。
- 著者の順番を教授が勝手に決める。
- その研究に全くあるいは少ししか関わっていない者を共著者に入れることを強要する。
- 「俺の名前を共著者に入れろ。場所代だ。」
- 学生が出したアイデアを使って、こっそり論文を書く。
暴言、過度の叱責
本人がその場に居るか否かにかかわらず、学生や部下を傷つけるネガティブな言動を行うこと。発奮させる手段としても不適切。
具体例
- 「お前は馬鹿だ」
- 「(論文を指して)幼稚園児の作文だ」
- 「(研究を指して)子供の遊びだ」
- 「こんなものを見るのは時間の無駄だ」
- 「セミナーに出る資格がない。出て行け」「死んでしまえ」
- 「お前は実験はやらなくていい。掃除だけやっておけばいい」と言って、大学院生に研究テーマを与えない。
- 「君は(出来が悪いから)皆の笑い者だ」
- 学生や部下が持ってきた論文原稿をゴミ箱につっこむ、破り捨てる、受け取らない、きちんと-読まない。
- 学生や部下が出したアイデアに全く検討を加えず、それを頭から否定する。
- ささいなミスを大声で叱責する。
身体的な暴力
人の身体に向けて有形力を行使すること。具体的には殴る、蹴るなど。
誹謗、中傷
単なる悪口を言ったり、根拠のない事を言いふらし相手の名誉を傷つけること。
不適切な環境下での指導の強制
深夜に指導する。セミナーが長時間でくどくどと叱責する。他人の目が行き届かない状況で個人指導を行う。など。
具体例
- 後11時からなど深夜に指導を行う。
- 指導するからと言ってホテルの一室に呼びつける。
- 他人の目が行き届かない状況で個人指導を行う。
- 演習・セミナーの時間が他研究室と比べて異様に長く、くどくどと叱責を行う。
不当な規則の強制
日曜日も研究室に来ないと留年、アルバイト禁止、研究に関して人と相談することが禁止、など。
具体例
- 他の人や先輩に実験手法を教えてもらってはいけない。
- 研究に関して人と相談することを一切禁止する。
- 先輩のデータ作りは手伝わなくてはいけない。しかし、自分の実験はどんなに時間がかかっても一人でやるべきである。
- 日曜日に研究室に来ないと留年。
- 夏休みは指定された3日だけ。それ以外に休んだら留年。
- スキー禁止。テニス禁止。アルバイト禁止。
- 「○○とは一切口をきくな」
不正・不法行為の強要
具体例
- 空バイト・空謝金(アルバイトをしたという架空の書類を学生に作成させ、不正に研究費を引き出すこと)などの金銭的不正行為の強要。
- 研究データの捏造・改ざんの強要。
プライバシーの侵害
プライベートを必要以上に知ろうとしたり、プライベートなことに介入しようとしたりすること。
具体例
- 家族関係・友人・恋人のことなど、プライベートについて根掘り葉掘り聞く。
- 交際相手のことをしつこく聞き、「そういう人はやめたほうがいい」などと勝手なアドバイスをする。
他大学の学生、留学生、聴講生、ゲストなどへの排斥行為
具体例
- (担当者の了解をとり、ゼミに参加した他大学の学生に向かって)
- 「外部の人間は出て行け」
- 「ここはあなたのようなレベルの低い人がくるところではない」
- 「自分のゼミに帰れ」
- 属性や身分(留学生、社会人学生、聴講生、科目等履修生、研究生、研修生など)によって差別的な待遇をしたり、それを正当化しようとしたりする。(例:「聴講生は発言を控えてほしい。」)
視覚型のセクハラ
目に付く場所に卑猥なポスターを貼るなど。
発言型のセクハラ
容姿についての発言や、猥談への参加の強要など。
身体接触型のセクハラ
肩や背中に触れるなど。
その他行為
具体例
- プライベートな行動に付き合うことの強制。
- 送り迎えの強要。
- 教授が行う学会発表のデータ作りを、共著者でない学生に徹夜で仕上げることを強要。
- 会議や行事など、必要な情報を故意に教えない。
- 物品等の管理を過剰なまでに厳格に行う。試験管1本まで厳密に管理して、不足する度にいちいち取りに来させる。
アカハラ投稿所について
はじめに
アカデミックハラスメントによる被害を減らすために、アカハラ投稿所というWebサイトを作成しました。
アカハラ(セクハラ含む)に関する出来事について匿名で投稿できます。
程度を問わず、ご自身の経験や見聞きした話などがあれば、ご投稿をお願いいたします。
①アカハラ投稿所で出来る事
アカハラ投稿所では、次の3つを行う事が出来ます。
1. アカハラに関する出来事についての匿名投稿
こちらのページより匿名で投稿できます。
https://akahara.com/episodes/new
投稿後に内容を編集したり、投稿を削除する事も可能です。
2. 投稿の検索
こちらのページで投稿の検索が出来ます。
https://akahara.com/search/search
キーワードや学問分野などによる絞り込み検索が可能です。
3. 投稿内容に関する統計の確認
こちらのページで投稿内容に関する統計値を確認できます。
https://akahara.com/statistics/index
現在は、学問分野やアカハラの種類に関するヒストグラムを確認できます。
②アカハラ投稿所の目的
アカハラ投稿所の直接の目的は、アカハラに関する現状を周知する事です。そして、この事によって、アカハラによる被害を減らす事が、最終的な目的です。
以降は次の2つについて紹介します。
1. アカハラに関する現状の周知についての現状
アカハラに関する出来事は、ネットニュースや大学の処分発表などの形で公表されています。
しかし、このような形で公開される事例は、多くの場合、大学が加害者に対して処罰を行ったり、被害者が訴訟を起こした場合などです。
つまり、
・大学による処置が調整手続き(指導教員の変更や、単位取得のための代替措置の実施など)にとどまった場合
・大学がハラスメントだと認定しなかった場合
・報復を恐れたり、我慢した方がマシだと判断して泣き寝入りした場合
などのケースについては、基本的に公表される事がありません。
また、Twitterやブログなどで公表している方もいらっしゃいますが、その人数は、実際の被害者数と比べるとごく少数です。
このように、アカハラの現状に関する情報は、あまり公開されていません。
そこで、アカハラに関する出来事について投稿できるサイトを作成する事にしました。
2. アカハラに関する現状の周知により起こると期待している事
アカハラに関する現状が周知される事により、例えば次のような事が起こると期待しています。
(1) アカハラに関する取り組みの促進
アカハラに関する現状が周知されていけば、アカハラに関する取り組みが促進されるはずです。
例えば、次のような展開を考える事が出来ます。
- アカハラというものがある事を、高校生やその親が知る
- 高校生やその親が、アカハラを懸念するようになる
- 結果、アカハラ対策をしている大学の人気が上がる
- 大学の人気をあげようと、大学がアカハラ対策をしようとなりやすくなる
上記以外にも、アカハラに遭った方への公的な救済制度・救済機関の設立など、いろいろな展開を考える事ができるはずです。
(2) 意図しないアカハラの予防
具体的な事例が公開されている事によって、教員が、どのような行為がアカハラと言われるのか、事前に知りやすくなります。
その結果、意図しないアカハラを予防する事が出来ます。特に、昔のままの感覚で学生に接しているような教員において有効なはずです。
(3) 社会の目線が厳しくなる事によるアカハラの抑止
アカハラが周知される事により、アカハラ(に当たる行為)は咎められるべき、という感覚が社会的に醸成されれば、教員がアカハラをしにくくなるはずです。
具体的には、
・アカハラをした教員に対して大学が処罰をしやすくなる
・学生からのハラスメントに関する苦情が、部局内の他の教員や、大学のハラスメント相談室に出やすくなる
など、様々な形で抑止に繋がるはずです。
(4) アカハラに遭っている・遭っていた人が、「自分がされている事は咎められるべきおかしな行為である」との裏付けを得られるようになる事
一般にアカハラと見做されるような行為に遭っていたとしても、当事者としては、
「自分が悪いからこうなっている」
「(自分がおかしくて周りが正しいと思っており、)周りにちゃんと合わせないといけない」
「つらいけれど、大学院とはこういうものだ」
などと思っている場合もあるはずです。
このような時に、具体的なアカハラの事例について知る事ができれば、
「別に自分がダメだからこうなっていた、という訳じゃないんだ」
「こういう状況はアカハラにあたるもので、当たり前の事ではないのか」
というような事が分かるかもしれません。
③アカハラ投稿所の運営について
・このサイトは非営利目的で運営されています。
・宗教や怪しい勧誘などとは無関係です。
④アカハラ投稿所の運営者について
私(このサイトの運営者)は、理系の大学院生(男性)です。個人活動として、このサイトを運営しています。私自身はアカハラに遭った事はありませんが、知人や友人にアカハラにあった事のある人がいます。
私は元々、いじめや虐待などに関心がありました。そして、実際に何かをするにあたって、私自身が大学院生である事から、手近にあったアカハラについて、何かしよう、と思いました。そして、その活動の一環として、アカハラ投稿所を作成して、運営しています。
⑤まとめ
・アカハラ投稿所では、「アカハラに関する出来事の投稿」「投稿の検索」「投稿内容の統計の確認」が出来ます。
・アカハラ投稿所の目的は、「アカハラに関する被害を減らすために、アカハラの現状を周知する事」です。
・アカハラ投稿所は非営利で、大学院生によって運営されています。
おわりに
以上がアカハラ投稿所の詳細です。
ご覧くださりありがとうございました。
ご質問等ございましたら、お気軽に Twitter の DM / メールをお願いします。
Twitter:アカハラ関連サービス管理者 (@akahara_matome) | Twitter(フォローせずにDM出来ます。)
メールアドレス:contact.akahara.matome@gmail.com
ご投稿のお願い
(はじめに、の繰り返しになりますが、)
こちらのページより匿名でアカハラに関する出来事を投稿できます。
https://akahara.com/episodes/new
内容の程度は問いませんし、一文だけでも大丈夫です。
アカハラの被害を減らすために、もしご自身の経験や見聞きした話などがあれば、ご投稿をお願いいたします。
アカハラ投稿サイトについて、いろいろと案を考えてみたので、コメントをいただきたいです!
↓この記事で紹介したアカハラ内容を投稿するWebサイトについて、サイト内容をどんなのにしようかいろいろ考えてみたんですよね。 それで、いくつかのパターンを考えてみたので、コメントをいただきたいなと思っています。 akahara-matome.hatenablog.com
1. 教員氏名を載せる形
上のサイトの内容みたいに、
教員氏名を載せる形にすると、
たぶん訴えられる可能性が高い気がしますね。
「教員から言われのない暴言をされた」とか
「理不尽な要求をされた」とか
みたいな投稿に対して、
教員側が「そんな事をしたつもりはない」
と思っていたりする場合は、
場合によっては訴えたりするかもしれないかな、と思っています。
で、訴えられた場合についてですが、
まず、名誉毀損かどうかの判定については、
投稿内容が「真実である」という証拠を提示できないと、
名誉毀損にあたる可能性があるんですよね。
そして、もし裁判所が名誉毀損にあたると判断した場合は、
裁判所はこのサイトに投稿者のIPアドレスの開示要求をする事が出来るんですよね。
この場合、私は教員側に投稿者のIPアドレスを提供する必要があります。
そして、そのIPアドレスから投稿者が誰なのか特定される可能性があるんですよね。
こういった事情から、教員氏名付きで投稿する方式は難しいんじゃないかなと思ってます。
2. 学部や学科まで載せる形
この場合でも、割と学部・学科内の人だと、教員が誰なのか特定出来る可能性があるので、難しいのかなと思ってます。
3. 大学名まで載せる形
この場合は、可能性があるかなと思っています。
ただ、例えば
「大学のハラスメント相談室に相談したが、まともに相手してくれなかった」
「所属学部の他の教員に相談したが、もみけされた」
みたいな投稿だと、
大学側が「大学のイメージを損なう」という理由で、
訴えてくる可能性もあるんですよね。
なので、(教員氏名を載せる形よりは訴えられにくいとは思いますが、)
そこそこ問題が起きやすいのかもしれないと思っています。
4. 大学名も載せない形
この場合は、加害者が特定できないので、訴えられる可能性は低いと思ってます。
一方で、投稿が直接、加害者に対する抑止力にはならなくなってしまいます。
そこで考えたのですが、
そもそものサイトの目的を、
「アカハラを抑止する事。このサイトにアカハラ内容を書かれてしまう可能性を抑止力とする。」
というものから、
「アカハラの現状を顕在化させ、周知する事。および、その結果として、アカハラに関する前向きな取り組みを促進する事。」
とするのはどうかなと思っています。
そして、投稿内容に、大学名や教員氏名など、加害者が特定できるような内容は載せないけれども、
地域(関東や東北など)
都道府県
文系・理系
学部・学科の種類(「理工学部」や「経済学部」みたいな一般的な名称のみ)
国立・公立・私立
学部・修士・博士
時期
教員の人数・性別・年齢
学生の人数・性別・年齢
のような情報を任意項目として登録できるようにする事で、
投稿内容を体系的に把握する事が出来る、
という感じがいいのかなと思ってます。
どうでしょうか??
個人的には、3か4が妥当な方式じゃないかなと思っています。
3については、
みんなの就活みたいに、名誉毀損にあたる内容だけれども、
あちらから訴えるのが手間なので、実際に訴えられる事は少ない、
みたいになるようにする方法もありそうだと思っています。
4については、訴えられる可能性、という懸念事項がなくなるので、
いろいろと楽だったりするのかなと思っています。
- こちらのブログへのコメントや、
- TwitterへのDM、
- アカハラトーク(アカハラについてのSlackワークスペース)や、
- メール(contact.akahara.matome@gmail.com)など、
どのような方法でもかまいませんので、是非、教えていただけますと助かります!
アカハラ抑止のために、大学教員の口コミサイトを作ろうと思っているのですが、投稿していただけたりしますでしょうか? また、投稿していただけるような方が周りにいそうでしょうか?
今、アカハラ抑止のために、以下のような内容で、大学教員の口コミサイトを作ろうかなと思っています。
投稿内容
・教員の基本情報 大学 / 大学院名、学部 / 研究科名・専攻 / 学科名、教員氏名 ・教員の悪い点 ・アカハラの内容など ・ここに教員の悪事が書かれると、教員としては嫌なはずなので、アカハラへの抑止力になるかなと思っています。 ・例: ・理不尽な事を言ってくる ・セクハラをしてくる ・差別的な発言をする ・給料を不当に支払わない など ・教員の良い点 良い点も書かれていれば、 ・教員自身がこのサイトを見ようという気になりやすいでしょうし、 ・教員が良い行いをしやすくなるかもしれないですし( + 結果としてアカハラが減る可能性がある) ・学生側が「〇〇先生は完全に真っ黒な人ではなくて、いい所もあるんだよな、、、でも、ここは変えて欲しいんだよな、、、」という時に、学生が書く時の心理的な負担を減らせるかもしれない などの効果があるかもしれないので、良い点も書けるようにしようかなと思っています。 ただし、「良い所を書く気にならない」ような場合もあるかもしれないので、任意項目にしておこうと思っています。 ・例: ・優しい ・面白い ・賢い ・研究で詰まっている時に、プレッシャーにならないように気遣いながらアドバイスしてくれる など
想定される投稿者
・当該教員の研究室/ゼミに所属している学生
想定される投稿理由:「投稿によって、将来、同様のアカハラをされる可能性が減るかもしれないから」
・学生の友人や家族など
想定される投稿理由:「投稿する事が、被害学生を助ける事に繋がるかもしれないから」
懸念点
・教員が「お前ばらしたな」と言って、被害が悪化する
・虚偽の書き込み
想定される投稿者について補足
研究室に所属している学生本人が投稿する事は、少々リスクを伴う場合もあると考えられます。
そのため、友達・家族や、研究室のOB・OGなど、外部の人間が、研究室内の学生達を助けるような目的で投稿する事がメインとなるのではと思っています。
以上のような内容で、大学教員の口コミサイトを作ろうかなと思っています。
ただ、実際に投稿していただける方がいるのか、気になっています。
そこで、みなさんにお聞きしたいのですが、このようなサイトがあった場合に、投稿していただけたりしますでしょうか?
また、投稿していただけるような方が周りにいそうでしょうか?
- こちらのブログへのコメントや、
- TwitterへのDM、
- アカハラトーク(アカハラについてのSlackワークスペース)や、
- メール(contact.akahara.matome@gmail.com)など、
どのような方法でもかまいませんので、是非、教えていただけますと、とても助かります!
よろしくお願いします。
アカハラについてのアンケート調査(2資料)
アカデミック・ハラスメントの生起実態とその背景要因の分析
2010年の論文です。大学院生を対象としています。
概要
某大学の大学院生を対象に調査を行った。 調査の許可 を得ることができた文系・理系のいくつかの学部に, 質 問紙 1700 部を配布し, そのうち 516 名から回答を得た (回収率=29.4%)。 そのうち, 回答に不備の多かった者 および性別が不明であった者 6 名を除いた 506 名を分析 の対象とした。 男女の内訳は, 男性 328 名, 女性 178 名 であった。 平均年齢は, 24.9 (男性 24.6, 女性 25.7) 歳 であった。
アカハラに関わった事のある人の方がアンケートに回答しやすい可能性がある事に留意する必要があるかもしれません。
また、セクハラなどはアンケート対象ではありません。
考察
全国における、何かしらのアカハラ経験がある大学院生の人数のオーダー
table 1によると、何かしらアカハラ経験有りと回答した人の割合( 「A~Dのいずれか一つでも有ると回答した人」の合計人数(平均%) )は、 18.0%です。つまり、
506 × 0.18 = 約91人
が、何かしらのアカハラ経験ありという事になります。
この値を元に、全国の大学院生の内、アカハラ経験が有る人を推定したいと思います。
まず、全国の大学院生の人数は、この論文が作成された2009年度(平成21年)において、26,3989人です。(下記資料の「大学」の2ページ目にある修士課程・博士課程・専門職学位課程の人数より。)
次に、質問紙に回答しなかった人は、アカハラ経験がない可能性が高い、という可能性を考慮して、
という両極端の場合を考えます。
すると、推算値は、
aの場合:91 / 1700 × 26,3989 = 1,4131
bの場合:0.18 × 26,3989 = 4,7518
となります。
よって、平成21年度において、何かしらのアカハラ経験がある大学院生の人数のオーダーは、数万であると推測できます。
ただし、このアンケートはセクハラなどを含んでいないため、それらを含めると数はもっと多くなるはずです。
この論文の発表から10年が経過した現在においては、
大学院生の人数はあまり変わっていません。( 文部科学統計要覧(平成31年版):文部科学省 )
上記2点から、現在における人数は、当時(10年前)よりも少なくなっているはずです。